ロッククライミングの中でも、墜落防止のための最低限の装備だけで登るスタイルを「フリークライミング」と言います。
フリークライミングもさらに「トップロープクライミング」「リードクライミング」「ボルダリング」に分かれます。トップロープクライミング、リードクライミングはロープで体を確保しつつ登るもので、地上でそのロープを支える人(ビレイヤー)が必要になります。ボルダリングは4、5メートルほどの岩を何もつけずに登っていくものでです。
近年はテレビでもよく取り上げられ、アメリカのヨセミテ国立公園の「エルニーニョ」と呼ばれる難関ルートに挑戦する平山ユージ氏の特集や、NHKのトップランナーに小山田大氏が登場したりとその認知度が高まっています。
また、2020年の東京オリンピックでスポーツクライミングが追加種目として採用されたことで、ますます注目を集めています。
これからはじめたいという方は、インドアのジムでのボルダリングからはじめてみるのがいいと思います。実際に岩場に行く前のトレーニングとしても使えますし、インドアでのボルダリングそのものをスポーツとして楽しむ方も増えています。
無料インストラクションやクライミングシューズのレンタルをしているところが多いので、手ぶらではじめることができます。詳細についてはサイトでご確認ください。
・東京都のクライミングジム
B-PUMP(東京都杉並区/荻窪)
B-PUMP TOKYO(東京都文京区/秋葉原)
T-WALL(東京・錦糸町店/江戸川橋店/東村山店/大岡山店)
ランナウト(東京都国分寺市)
Vertical Climbing Zone J&S(東京都渋谷区・恵比寿駅)
J&S中野(東京都中野区新井)
J&S池袋(東京都豊島区)
エナジークライミングジム(東京・高田馬場店/吉祥寺店)
Rockyボルダリングジム(東京・品川店)
APEX Climbing Gym(東京都新宿区/四谷)
クライミングジムNOSE(東京都町田市)
・埼玉県のクライミングジム
PUMP1(埼玉県川口市)
エナジークライミングジム(埼玉・浦和店/春日部店)
ミストラル(MISTRAL)(埼玉県越谷市)
クライミングジムNOSE(埼玉県三郷市)
・神奈川県のクライミングジム
B-PUMP YOKOHAMA(神奈川県横浜市)
PUMP2(神奈川県川崎市)
Big Rock(神奈川・横浜店/日吉店/京急鶴見店)
ストーンマジック(神奈川県相模原市)
J-Wall(神奈川県藤沢市)
クライミングジムNOSE(神奈川県相模原市)
・千葉県のクライミングジム
Rockyボルダリングジム(千葉・船橋店/印西店/富津店)
エナジークライミングジム(千葉県柏市)
グラビティリサーチTOKYO-BAY(千葉県船橋市)
・茨城県のクライミングジム
スポーレクライミングジム(茨城県つくば市)
・栃木県のクライミングジム
ロストキャニオン(栃木県宇都宮市)
・北海道のクライミングジム
レインボークリフ(北海道札幌市白石区)
グラビティリサーチ札幌(北海道札幌市)
・宮城県のクライミングジム
B'nuts(宮城県仙台市青葉区)
・新潟県のクライミングジム
Rock You!(新潟県新潟市)
CAMP4(新潟県新潟市)
グラビティリサーチ新潟(新潟県新潟市)
8grade(新潟県新潟市)
リトルフォレスト(新潟県五泉市)
・福井県のクライミングジム
ロックスケイプ(福井県福井市)
・群馬県のクライミングジム
ウォールストリート(群馬県前橋市)
・長野県のクライミングジム
ARTWALL(長野県長野市)
・岐阜県のクライミングジム
クライミングジム X-wall(岐阜県羽鳥郡)
・山梨県のクライミングジム
クライミングジム ピラニア(山梨・石和店/富士吉田店)
・静岡県のクライミングジム
スクエアクライミングセンター(静岡県浜松市)
・愛知県のクライミングジム
Big Rock名古屋店(愛知県名古屋市)
・滋賀県のクライミングジム
KO-WALL 滋賀(滋賀県栗東市)
・京都府のクライミングジム
クラックス京都(CRUX KYOTO)(京都府京都市南区)
・奈良県のクライミングジム
シティロックジム大和郡山店(奈良県大和郡山市)
・大阪府のクライミングジム
PUMP大阪店(大阪府大阪市西淀川区)
クラックス大阪(CRUX OSAKA)(大阪府吹田市)
ロックオン(大阪府八尾市)
シティロックジム大阪店(大阪府大阪市淀川区)
グラビティリサーチ梅田(大阪府大阪市北区)
グラビティリサーチなんば(大阪府大阪市中央区)
・三重県のクライミングジム
KO-WALL 三重(三重県津市)
グラビティリサーチ三重(三重県四日市)
・兵庫県のクライミングジム
グラビティリサーチ神戸(兵庫県神戸市)
グラビティリサーチ明石(兵庫県明石市)
・岡山県のクライミングジム
グラビティリサーチ岡山(岡山県岡山市)
・島根県のクライミングジム
Mウォール(M-Wall)(島根県松江市)
・福岡県のクライミングジム
ホアホア(福岡県福岡市博多区)
bigfoot福岡店(福岡県福岡市博多区)
・沖縄県のクライミングジム
コーラルロック(Coral Rock)(沖縄県中頭郡)
沖縄やまあっちゃークライミングジム(沖縄県沖縄市山里)
モンベルクラブ店のショッピングモール内にあるクライミングウォールでクライミングを体験することができます。
(東京都渋谷区・町田市/長野県安曇野市/他)
何もわからずいきなりジムに行くのはハードルが高いと思うので、簡単な体験記・はじめ方を書きます。ジムによって多少異なるところはあると思いますが、大体こんな感じだと思います。
大抵のジムはショップ併設なので、まずはそのショップの受付に行き「はじめてなんですけど……」とおずおずと言います。おずおずとしなくてもいいんですけど。そこで会員証を作り、登録料とジム使用料を支払います(ジムによって異なりますが使用料は二千円程度のところが多いと思います)。
店員さんの説明を受けた後ジムに入ります(私の場合は経験者と一緒だったのでその人に教えてもらいましたが、初心者の方のみの場合はあらかじめインストラクションについての問い合わせをしておくのがいいと思います)。
更衣室があるのでそこで着替えしっかりウォーミングアップをした後、レンタルのクライミングシューズを履きます(クライミングシューズは普通裸足で履くものですが、レンタルの場合は靴下を履きましょう。シューズのサイズはジャストのものよりも少しきつめのものがいいです)。あと爪は家でしっかり切っておきましょう。爪が伸びていると割れることもあります。それよりもなによりも爪と岩が触れる時のゴリッとした感触がたまらなく嫌です。
カラフルな岩で溢れたジム内は結構わくわくします。いよいよ登りはじめるわけですがどの岩を使って登ってもいいわけではなく、色つきのガムテープ等によってグレードが分けられているのでまずは一番簡単なものからはじめてみましょう。
備えつけのチョークバッグに手を突っ込みチョークを手のひらにまぶしておきます。スタートポジションを両手でつかみ、決められた色の岩を使って登っていきゴールを両手でつかめば一本クリアとなります。足も決められた色の岩だけに置くようにします。(足のポジションがフリーのものもあります)。
注意点としては先に登っている人のルートの邪魔にならないように気を配ることと、降りる際に下に人がいないかの確認です。
力まかせに登るとすぐに腕がパンパンになってしまうので、いかに腕を疲労させずに登るか、その動き(ムーブ)がポイントになるわけですが、一番重要なのはいかに足を使って登るかだと思います。
また壁に正面を向いて肘を常に曲げたままガシガシ登るのではなく半身になって肩を入れながら肘を伸ばして登っていくとより高い位置の岩をキャッチすることができ、また上腕の疲労も軽減できます。後はあまり急いで登らず途中で休めるポイントがあったらそこで腕をぶらぶらさせてフレッシュな状態を保っておくことも長く登る秘訣です。
フリークライミングの魅力にハマったら、自分の気に入ったクラミングシューズとチョークバッグを買いましょう。
ボルダリング初心者だけどかっこよく登りたい、彼女や友人にいいところを見せたい、という方向けのコーナーです(笑 冗談半分で見てください。
1.マイシューズ、マイチョークバッグを用意する。
どんなに難しいルートを攻めてもレンタルシューズだとちょっとがっかりな感じがあります。トライするたびに備えつけのチョークバッグのところに行くのも少しもの悲しい感じがします。
せっかく買ったからにはがんばろう、というふうに、モチベーションの面でも役立ちます。
2.登る前にイメージトレーニングをする。
スタートする前に、そのルートの前に立ってイメージトレーニングをしましょう。ルートを目でたどりながら、実際に岩をつかんでいるかのように両手を軽く動かせば完璧です。
3.急いで登らない。
簡単に登れそうなところでも、力まかせに直線的にガツガツ登るのはかっこよくありません。あくまでもしなやかに、ムーブを確認しつつ、一度は休憩をはさみ腕をだらんとさせ、その後チョークバッグに手を入れる、この動作が上級者っぽいです。
4.降りるときは飛び下りない。
これは見栄えの面でかなり重要です。初心者ですと、ゴール後は力を使いはたし、腕に疲労がたまってそのまま飛び下りてしまいがちですが、こなれてる感を出すために岩を使ってゆっくり降りましょう。腕がパンパンでも余裕な表情を保つのがポイントです。本当にきついところだとちょっと難しいですけど。
5.「ガンバ!」と声をかけてみる。
友人がチャレンジ中にきついところに差しかかったら「ガンバ!」と声をかけてみましょう。なぜガンバなのか、そのルーツはよくわかりませんが、ボルダリング界の定番のかけ声です。
この5点を守れば、きっとまわりは上級者扱いしてくれる……はずです。